とりいそぎ近況報告 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ - 7月 01, 2023 メインで使ってたツイッターがきのうから穏やかでない感じになってきたので、私への連絡先としてこのブログが生きてるよーということをとりいそぎお知らせする次第。さいきんはポケモンというかポケモンHOMEばかりやってますね。あんちくしょうの実績埋めるために追加でソードとレッツゴーイーブイを買いました。いまはシャイニングパールにいます。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
「鋭利な雪」が降ったあと~映画「トリツカレ男」 - 11月 08, 2025 いしいしんじ氏の小説を薦めるとき、 「童話のような優しく無害な世界を歩いていると思っていたら、ふいに [後頭部を思い切りがつんと殴られたような衝撃を受け][背中に刃物を突き付けられたような緊張感がはしり][みぞおちを殴られしばらく息ができなくなって] 、それでも苦しみに喘ぎながら進んでいくと、きっとこの世界が愛おしくてたまらなくなる、そんな読書体験をもたらす小説家だよ」 と言う。 この[]内が厄介で、ひとに薦めるたびに言葉を選ぶ。殴られるのも刃物を突き付けられるのも悪意を持った何者かが行使するもので、しかし氏の作品に起こる事件は誰のせいでもなかったり、誰かのせいだとしてもすでに事は終わっていて、ただあとに残った人物らに深い傷を残すのみ、というケースが多く、これらの表現は適切ではない。 映画「トリツカレ男」は、この[]に「鋭利な雪」を入れたのだと、鑑賞後に思った。 長い冬の中に心を閉ざされているヒロイン・ペチカ、そんな彼女にとりつかれた主人公・ジュゼッペ、狂気ともいうべき領域まで足を踏み入れていく彼を心配する相棒ネズミ・シエロ、彼らの冷たく不安な情緒のかたわらに、三角や四角の紙片のような白い雪、鋭利な氷が散りばめられる。 クライマックスですべてを知ったペチカとシエロが爆走するくだりでは、それらの痛そうな雪は暖色で綿毛のようなふわふわした丸っこいものに変わる。文字通りペチカの冬が「氷解」したことのあらわれであり、シエロの心配もまた解決に向かうことをあらわしている。そうして物語はジュゼッペの痛々しい傷と厳しい冬の残雪が積もったままなれど、美しい青い空で締めくくられる。冬が終わり春が来るのだ。 この「鋭利な雪」こそが小説「トリツカレ男」がアニメーション映像になった意義であるとさえ言い切りたい。正直キービジュアルで不安もあったが、道化の優男のジュゼッペが終盤の変化につれて同じキャラデザインにもかかわらず「陽気」から「狂気」へ受ける印象が変わっていく演出効果は、狙っていたのだとすれば唸らずにはいられない。 ちょうど2025年の夏・秋シーズンにやや奇抜なキャラデザインのアニメーションが重なり、SNS上ではそれに対する批判も散見されるが、映画「トリツカレ男」は、私がいしいしんじ作品を薦める際に外せない柱の部分を何より重きを置いて作られているという印象を受けた... 続きを読む
生き直しの物語〜大長編タローマン - 8月 24, 2025 高熱が出たときに見る極彩色の夢のような105分と、およそ高度情報化社会下とは思えないシャッター音まみれの『舞台挨拶』という看板が無惨に傾いた何かを体験し終えてから約8時間が経過し、なんとか「でたらめでべらぼうであった」以外の感想を残そうと筆をとる次第。 以下、本編の核心に触れるネタバレを含むので未視聴の方は回れ右されたし。 今作で初登場となるエランという機械人間がストーリーの中心である。 秩序と常識で管理された未来世界からやってきた彼は、未来で暴れている奇獣に対抗すべくタローマンを未来へ連れて行きたいと考えるが、何重ものべらぼうなアクシデントを経た末に、タローマンのでたらめをその身に宿してしまう。反対にでたらめと記憶を失ったタローマンは臆病で非力な常識巨人になってしまう。でたらめになってしまったエランの苦悩と、常識巨人タローマンの復活への過程がこの映画のキモである、と思う。 「でたらめる(※おそらく国語辞典には載っていない活用形だが、「でたらめをする」「でたらめである」ことを意味する今作初出の動詞)ことは悪である」という価値観の固定された未来社会、エリート常識人間として社会的地位を得てきたエランにとって、タローマン級のでたらめを獲得してしまったことは肩書のみならず自身の人生そのものの強烈な否定である。一時は深い絶望に落とされながらも、しかしながらタローマン級のでたらめと岡本太郎イズムが彼が落ち込み続けることを許さない(「絶望の中にいる」なら「でたらめをやってごらん」なので)。また過去作でも登場した30%機械人間の風来坊が、過去と未来の機械人間という共通点からエランと心の交流を深めていく。 一方、でたらめと記憶を失ったタローマンは、絶望こそしないものの、己の(というか本シリーズの)アイデンティティであるでたらめを失っても、常識成績は低いが岡本太郎語録に詳しい少女によって、未来のテレビヒーロー「モラルマン」を目指した強く常識的な巨人への成長を目指す。 正反対であるはずの常識機械人間とでたらめ巨人が、お互いの長所を入れ替えたことで何が起こるか、という対称性が物語のおかしみを生んでいるが、ここでひとつ問題がある。 本シリーズを追っている視聴者諸君やCBG隊員であれば、エランに植え付けられたでたらめも「なーんだ、でたらめなんてこわくないやい」と少年隊員のように笑い飛... 続きを読む
和太鼓のミニチュアの作り方 その3 - 7月 23, 2022 この記事は? パテなどで太鼓の胴を作ったので、本来の木製に近づけるよう木目風に塗装していきます。 太鼓の胴の塗装、ミニチュアではどう塗るか 今回の項は作業中の写真がほとんど残っていないので、文章による説明がメインです。 いきなり塗装完了後の写真を見せると、こうなりました。 手順としては ウレタンニスを塗って下地塗装と表面保護 ブラウン系の水性塗料と筆で木目を描いていく(1色目) 400・600番の紙やすりで水性塗料の塗膜を浅く削る ブラウン系の水性塗料と筆で木目を描いていく(2色目) 400・600番の紙やすりで水性塗料の塗膜を浅く削る 黒の水性塗料と筆で木目を描いていく 400・600番の紙やすりで水性塗料の塗膜を浅く削る 水性塗料のクリアーオレンジにブルーを混ぜたものをムラになるくらい塗る で完成としましたが、部分部分では先人の知恵を借りましたが、この順番は自己流というか自分の都合によるものなので、もっといい方法があると思います。ともあれこの手順を踏んだら写真のような見た目になったので、自分の中では合格としました。 順に方法と理由を解説します。 1.ウレタンニスを塗って下地塗装と表面保護 強度をもたせるために新聞紙の上にパテを塗り込んだので、そのパテの層をさらに強化するために、ふつうのニスより強い保護膜を形成するウレタンニスを塗ります。 本来なら着色したあとの仕上げとして塗るのですが、早い段階で仕上げは水性クリアーをエアブラシで塗ることが決まっていたので、この段階でパテ層を保護するために塗りました。 前回の記事でも使ったひび割れの写真。 色が薄いほうが今回つかったウレタンニスの色です。 思ったよりパテの色が透けたのと、選んだニスの色が想像より赤かったので、この段階で「本当にツヤテカの木目塗装になるのか?」とハラハラしてます。 「着色ウレタンニスの色選びは慎重に」「水性ウレタンニスは隠蔽力がそんなに強くない」あたりが、この工程の反省でしょうか。 なんとかなると信じて次へ進みます。 2~7.水性塗料と筆で木目を描いていく と ヤスリがけ を繰り返す 調べたかぎり、木目はエナメル塗料で描く方法が多いようですが、じぶんが使い慣れてかつ手持ちに色が豊富にある水性塗料、シタデルカラーで塗ることにしました。 前の項で使った↑の写真が1色目。... 続きを読む
コメント
コメントを投稿