和太鼓のミニチュアの作り方 その4
この記事は?
前回までで太鼓の「胴」が完成したので、叩いて音を出す「面」を作ります。
先にことわっておきますが、今回のは失敗例です。
実際の和太鼓の「面」はどう作る?
牛の皮を水に漬け込んだりやすったり伸ばしたりして、強度と伸縮性をあわせもつ「面」を作るそうです。
ミニチュアの和太鼓の「面」はどう作る?
まず牛の皮の入手経路がよくわからないのと、水に漬け込む等の製法は付け焼き刃では真似できないと思い、本物と同じ作り方は除外。
ただその作り方が求めている「強度と伸縮性」を得られる代用品をと考え、セメダインの「エポキシパテ プラ用」が硬化後も柔軟性があるとの評判を聞き、これを百均で買ってきた麺棒で薄く広く伸ばせばいいんじゃないかという仮説。
実際にやってみたところ、まず「エポキシパテ プラ用」を1包装いちどに練るのがかなりの力仕事で、指が折れるかと思った。次にA4クリアファイルの短辺を切って広げたものを敷物に、硬化後のパテがはがれるように白色ワセリンを塗り拡げた上でパテを麺棒で押し広げるのだけれど、これも予想以上に力がいるもので、翌日二の腕が筋肉痛になった。
ともあれへこみだらけながらもなんとか円状に伸ばして硬化したものの、まもなくつぎのハードルが待ち構えていた。
太鼓の「耳」である。
実際の和太鼓の「耳」はどう作る?
和太鼓の「耳」とは、「面」の側面にたくさんくっついてる円筒状の穴のこと。
この穴に棒を差し込み、棒の両端に縄をつないで専用の器具で「面」をピンと張っていく、「面」張りになくてはならない部位。
ミニチュアの和太鼓の「耳」はどう作る?
ミニチュアゆえいい音が鳴るようピンと張る必要はないので、「耳」は機能よりその形が確保できさえすればよいと考え、けれど本物の太鼓作り動画を見ていると、なんか「面」に適当にスッスッとナイフを入れて簡単に棒を差していってるので、理屈はわからんけど円状の「面」に切れ込みいれて棒を挿せば太鼓っぽくなる、らしい!と謎の確信を持ち、いざや実践。
まず適当に切れ込みを入れたため棒が等間隔に並ばず1アウト。
次に棒を挿した端からパテの薄い部分が裂けていって2アウト。
ダメ押しに太鼓のフチになる部分のパテが厚くてどうにも曲がってくれそうになくて3アウト。
もう1度最初からこのパテを練って広げてする体力は残っていなかったので、この製法で「面」を作るのは中止しました。
おわりに
次回は失敗を糧にしてできた「面」の成功例をお見せします。
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